メニュー

下肢静脈瘤とは?

下肢静脈瘤は、脚の静脈にある逆流防止弁の働きが弱くなり、血液がうまく心臓へ戻れず、脚にたまりやすくなることで起こる病気です。血管がこぶのようにふくらんで見えることが知られていますが、実際には見た目だけの問題ではありません。夕方になると脚がむくむ、重だるい、つりやすい、かゆい、といった日常の不快感としてあらわれることも多くあります。

秋田血管外科クリニックでは、脚の血管が気になる方はもちろん、なんとなく脚がだるい、むくみが続く、皮膚の色が変わってきたという方のご相談も受けています。下肢静脈瘤は、初期には我慢してしまう方が少なくありませんが、進行すると皮膚炎や潰瘍につながることもあります。JR秋田駅徒歩3分、フォンテ秋田7Fにある当院では、診察結果と患者さんの症状、ご希望をていねいにうかがいながら、検査や治療の必要性を一緒に考えていきます。

下肢静脈瘤の症状について

下肢静脈瘤では、次のような症状がみられることがあります。

  • あしがむくむ
  • あしが重い、だるい
  • あしが疲れやすい
  • あしがよくつる
  • こむら返りが増えた
  • あしがかゆい
  • あしの皮膚が茶色っぽくなってきた
  • あしの血管がこぶのようにふくらんでいる
  • あしの血管が浮き上がって目立つ
  • 長く立っているとつらい
  • 夕方になると靴下の跡が強く残る

こうした症状は、年齢のせい、立ち仕事の疲れ、冷えのせいと思われがちです。ですが、下肢静脈瘤が背景にある場合もあります。とくに、見た目の変化に加えて、重だるさやむくみ、つりやすさが続くときは、一度状態を確認しておくと安心です。

また、最初はつりやすさや重だるさが目立っていても、時間の経過とともにその症状が目立たなくなることがあります。ただ、それで治ったとは限りません。ご本人は楽になったように感じても、静脈の逆流そのものは続いていることがあり、水面下でゆっくり進行するケースもあります。

下肢静脈瘤の原因について

血液は心臓から全身に送られたあと、再び心臓へ戻っていきます。脚の静脈は、重力に逆らって血液を上へ戻す必要があるため、ふくらはぎの筋肉がポンプの役割を果たしています。さらに、静脈の中には逆流防止弁があり、血液が下に逆戻りしないよう支えています。

ところが、この逆流防止弁の働きが弱くなったり壊れたりすると、血液が下向きに逆流し、脚にたまりやすくなります。その結果、静脈がふくらみ、むくみやこぶのような見た目の変化、だるさなどにつながります。これが下肢静脈瘤です。

下肢静脈瘤の主な原因

妊娠、出産

妊娠中はホルモンの影響で血管が広がりやすくなり、お腹の圧も高まるため、脚の静脈に負担がかかりやすくなります。出産後に軽くなる方もいますが、そのまま残ることもあります。

立ち仕事、デスクワーク

長時間立ちっぱなしでいると、血液が脚にたまりやすくなります。逆に座りっぱなしでも、ふくらはぎの筋肉があまり動かず、血液が滞りやすくなります。販売、調理、美容、介護、事務など、さまざまなお仕事で起こりえます。

加齢

年齢とともに逆流防止弁の働きが弱くなりやすく、下肢静脈瘤の頻度は高くなる傾向があります。歩く機会が減ることも影響すると考えられています。

遺伝や体質

ご家族に下肢静脈瘤の方がいると、似た体質を受け継いでいる場合があります。必ず発症するわけではありませんが、ひとつの傾向として知られています。

女性

女性ホルモンの影響や、妊娠、出産の機会があることから、女性に多い傾向があります。ただし、男性にも珍しい病気ではありません。

肥満、便秘、運動不足

お腹の圧が高くなることや、筋ポンプ作用が弱くなることが影響し、静脈の流れに負担をかける場合があります。ここでいうリスク因子とは、病気を起こしやすくする要素のことです。

下肢静脈瘤によって起こる変化

下肢静脈瘤では、血液が脚にたまることで、主に二つのことが起こります。

血液がたまり、静脈がふくらむ

逆流によって脚の静脈の中の血液量が増えると、血管は風船のようにふくらみます。これが、こぶのように見える静脈瘤です。むくみの原因にもなります。

老廃物を含む血液がとどまりやすくなる

静脈の血液は、酸素が少なく、老廃物を含んだ状態で心臓に戻る途中の血液です。それが脚に長くとどまると、筋肉や皮膚に負担がかかり、だるさ、こむら返り、かゆみ、色素沈着、皮膚炎、潰瘍などにつながることがあります。

下肢静脈瘤の病気の種類について

下肢静脈瘤にはいくつかの種類があります。見え方や症状、治療の考え方が異なるため、超音波検査で状態を確認することが大切です。

伏在静脈瘤

もっともよくみられるタイプです。脚の表面に近い太い静脈である伏在静脈に逆流が起き、血管が拡張します。だるさ、重さ、むくみ、つりやすさなどが出やすく、進行すると湿疹や色素沈着につながることもあります。

伏在静脈瘤には、大伏在静脈瘤と小伏在静脈瘤があります。

大伏在静脈瘤

太ももの内側から膝の内側にかけて目立ちやすいタイプです。

小伏在静脈瘤

膝のうしろからふくらはぎにかけて変化が出やすいタイプです。

側枝静脈瘤

伏在静脈から枝分かれした静脈がふくらむタイプです。膝の裏、ふくらはぎ、太ももなどにみられることがあります。伏在静脈瘤に比べると範囲が限られていることもありますが、併発している場合もあるため、しっかり確認が必要です。

網目状静脈瘤

皮膚のすぐ下の細い静脈が、青っぽく網目状に広がって見えるタイプです。太ももの外側や膝裏にみられることがあります。見た目が気になって受診される方もいらっしゃいます。

クモの巣状静脈瘤

赤紫色の細い血管がクモの巣のように広がって見えるタイプです。正確には毛細血管拡張症に近い変化ですが、日本では広く静脈瘤の一種として扱われています。盛り上がりは少ないのが特徴です。

下肢静脈瘤の治療法について

下肢静脈瘤の治療は、すべての方に同じ方法が合うわけではありません。見た目の程度だけでなく、逆流の範囲、症状の強さ、皮膚の変化、生活への影響をあわせて判断していきます。

検査で状態を確認します

まずは問診と診察を行い、必要に応じて超音波検査で血液の流れや逆流の有無を確認します。超音波検査は、体への負担が少なく、下肢静脈瘤の状態を把握するために重要な検査です。

保存的な治療

症状が比較的軽い場合には、弾性ストッキングによる圧迫療法や、歩行、ふくらはぎの運動、長時間同じ姿勢を避けるといった生活習慣の工夫を行うことがあります。これは進行をゆるやかにしたり、症状を軽くしたりする目的で行います。

処置や手術

逆流がはっきりしていて、症状が続いている場合には、血管内焼灼術、硬化療法、ストリッピング手術などを検討することがあります。どの治療が合うかは、血管の状態や生活背景によって異なります。当院では、必要な説明を行ったうえで、治療するかどうかも含めてご相談しています。

下肢静脈瘤についてのよくある質問

Q1. 下肢静脈瘤は見た目だけの病気ですか

A1. 見た目がきっかけで気づく方は多いですが、むくみ、だるさ、こむら返り、かゆみなどの原因になることもあります。皮膚症状が出ている場合は、見た目以上に進んでいることもあります。

Q2. 痛みがなくても受診した方がよいですか

A2. はい。痛みが強くなくても、血液の逆流が起きていることがあります。血管が浮いている、夕方にむくむ、よくつるといった症状があれば、一度ご相談ください。

Q3. 自然に治ることはありますか

A3. 軽い症状が目立たなくなることはありますが、逆流している静脈そのものが元に戻るとは限りません。見えないところで進行していることもあるため、気になる場合は検査をおすすめします。

Q4. 男性でも下肢静脈瘤になりますか

A4. はい。女性に多い傾向はありますが、男性にもみられます。立ち仕事や運動不足などが関係することもあります。

院長より

下肢静脈瘤は、命にかかわることが多い病気ではありませんが、脚の重さやだるさ、むくみ、見た目の悩みが積み重なると、毎日の過ごしやすさを大きく左右します。とくに秋田では、お車での移動が多い方や、冬場に運動量が落ちやすい方、立ち仕事や座り仕事が続く方も少なくありません。そうした日常の中で、脚の血流の悩みが目立ってくることがあります。

私たち秋田血管外科クリニックでは、診察から検査、治療のご相談まで、一つひとつを大切にしています。できることとできないことを明確にお伝えし、疑問や不安を残したまま話を進めることはしません。健康な身体をお預かりする責任があるからこそ、無理に治療をすすめるのではなく、その方に本当に必要かどうかを一緒に考えます。下肢静脈瘤の診療に関わる学会所属や資格、血管内焼灼術の実施経験をふまえながらも、まず大事にしているのは、患者さんが納得して前に進めることです。脚の血管が気になる方、秋田駅周辺で相談先を探している方は、どうぞお気軽にご相談ください。

医療法人 清和会 施設一覧

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME