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下肢静脈瘤

下肢静脈瘤とは「瘤」とありますが、様々な症状があるので諸症状が該当した場合、お気軽にご相談ください。

下肢静脈瘤

血液は心臓の力で全身に送られ、また心臓へと戻っていきます。足先まで流れた血液を心臓まで戻すために、足の運動がポンプの役割を果たして送り返す力を補助しています。血液が重力によって下の方に引っ張られて逆流しないよう静脈には血液の逆流を防ぐためのバルブ(逆流防止弁) がついており、血液の正常な流れがサポートされています。
しかし、これが壊れると血液が逆流して膝の下の方に溜まってしまい静脈が膨らんでやがて瘤ができてきます。これが下肢静脈瘤です。足のだるさ、こむら返り、痛み、むくみなどの症状が現れ、進行すると皮膚炎や潰瘍形成に至る場合もあります。この膨らんだ静脈瘤が見た目以外で問題を起こす事はほとんどないですが、長年蓄積した老廃物のために症状が進行していくのは確実であり適切な治療が必要になります。

下肢静脈瘤の主な症状

  • 足の血管が皮膚から浮き出ている
  • 脚がつりやすい
  • よく足がむくむ
  • 足が疲れやすい
  • 足の皮膚に黒ずんでいる部分がある
  • 足が皮膚炎や湿疹になりやすい
  • 足がすぐ痒くなる
  • 静脈に沿うように炎症を起こしたり痛みを感じる

上記の症状があったら下肢静脈瘤かもしれません。疲れやすさやむくみ、痛みだけでなく皮膚に症状が現れることもあるのが下肢静脈瘤の特徴です。
足がつるなどの初期症状があり、その後病気が進行して初期症状が消えてしまうケースもよくあります。初期症状がなくなり無症状になるのは治ったわけではなく、水面下では進行している場合があります。深い部分の静脈まで痛めてしまう可能性が高いのでご相談・検査をお勧めいたします。

下肢静脈瘤のリスクが高いのは?

性別
女性 女性ホルモンには静脈が広がりやすくする作用があります。
年齢
逆流した老廃物がより蓄積すると重症化します。75歳以上の方の75%は下肢静脈瘤になっているとデータがあります。
遺伝
血縁者に静脈瘤の方がいらっしゃると半分以上の方が罹患します。両親の家系が静脈瘤なら90%の方が発症します。
妊娠、肥満
女性ホルモンが大量かつ持続的に分泌する事、おなかの圧力が上がる事で血管が広がりやすくなります。また、脂肪には女性ホルモン類似物質が蓄積されるためそれ自体がリスクになります。
立ち仕事、座り仕事
男女問わず事務仕事、立ち仕事は下肢静脈瘤の誘因となります。

下肢静脈瘤の主な原因

妊娠・出産
妊娠中には、血管を拡張するプロゲステロンという黄体ホルモンが活発に分泌されます。また胎児による圧迫があるので静脈の逆流を止めるためのバルブ(逆流防止弁)が壊れやすく下肢静脈瘤になる可能性があります。第二子以降の妊娠は特に発症しやすい傾向があります。
立ち仕事・デスクワーク
長時間の立ち仕事では、血液が下肢に滞留しやすいので下肢静脈瘤になりやすい傾向があります。デスクワークでも座ったままのことが多く、心臓へ血液を戻すポンプの役割を果たすふくらはぎの筋肉が動かず血液の滞留し下肢静脈瘤のリスクが高まります。
加齢
逆流防止弁の働きは加齢とともに弱まります。年齢と共に歩いたり運動したりといった機会が減り、それが下肢静脈瘤発症につながります。年齢では40代以上からの発症率が高くなっています。
遺伝
血縁者に下肢静脈瘤を患った人がいる場合、静脈のバルブ(逆流防止弁)が弱いといった下肢静脈瘤になりやすい体質を持っている可能性が高くなります。
女性
血液を心臓に戻すポンプの役割を担うふくらはぎは男性に比べ女性の筋肉量が少なく妊娠や出産が高リスクとなっているため、女性は下肢静脈瘤になりやすい傾向にあり、男性の約2倍の罹患率だと言われています。
 
 
 
生活習慣病
血液中の脂質やコレステロール、中性脂肪の値が高くなると血管に負担がかかります。一般的には動脈硬化への影響が有名ですが、静脈にも影響し負担がかかっています。そのため、高血圧などの生活習慣病がある方、そして肥満、便秘、運動不足の方は下肢静脈瘤になりやすいと言われています。
こうした原因や症状、患者様の生活に応じた治療法や予防法がいろいろあります。
下肢静脈瘤の診察は手術も含めて基本的に全て保険適用です。
気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
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